結婚相談所物語

セミナーに参加して~その2

孫がまだ幼い頃、


母親である私の娘が病で早世致しました。


こんな幼い子供を置いてさぞや娘も無念であったことでしょう。


それより何より孫が不憫で、


忙しい父親に代わって私が母親となり育てることにしました。


まだ年端もいかない孫は、


おそらく随分成長するまで


私を本当の母親と信じていたように思います。


私もなるべく甘やかさないようにし、


大学も思い切って地元から東京へ出し、


そのまま東京で就職したいと言ってきた時も


背中を押してやりました。


娘ならどうしていた?


といつも心の中で実の母親に話しかけての決断です。


今では孫の父親も祖父である私の夫も亡くなり、


それで親一人子一人になってしまいましたが、


心の中で娘に語りかけるとは言え


実際に子育てについて相談する相手がいなくなってしまったのは、


大変心もとなかったです。


子育ての最後の仕上げ、


大きな仕事がまだ残っていたのですから。




結婚するとお嫁さん側に行っちゃうし、


お一人は寂しいでしょうから手元に置いておけば?


そう仰る方も少なからずいらっしゃいました。


でもそれは親のエゴだと思います。


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マリッジ・コンサルタント 山名 友子