結婚相談所物語

2017年、結婚相談所物語 後半戦

2017年にご紹介した物語を一挙ご紹介させていただきます。全ての物語は実際にあった話やいただいたお手紙をなどを元に、許可をいただいたうえで、物語として再構成させていただいたものです。後半戦です。


分析女性のジューンブライド
彼女が初めてお越しになりお話し伺った時、「友人の結婚式で出会った人と1年間グループ交際のあと3ヶ月付き合って別れました。職場でも出会いはなく母や妹が心配して・・・。」医療関係の資格を持つ彼女は、真面目で控えめな、優しい印象の女性でした。後日、お母様とご一緒にお越しになりご準備すすめさせて頂くことになりました。お母様がそっと「恋愛経験はほとんどないと思います。いろいろ教えてやって下さい。」...続きを読む
選択肢過多?・・・
「ショーケースに並ぶ24種類のジャム。色とりどり味わい色々のジャムの瓶。一方のショーケースは6種類。たった6色のジャムの瓶。さあ、どちらのショーケースの方がよく売れるでしょう?」こんな質問をされたのはいつだっけ。それは忘れたけど、たくさん種類がある方に決まっているじゃない?と答えたことは覚えている。でもその人はちょっと笑って、それが違うのよ、そうじゃないのよ、人間選択肢が多すぎると選ぶ意欲をなくしちゃうのよねぇ...続きを読む
均衡保つ格差婚
男女間の力関係は世情により変化しているとよく言われます。確かに女性の社会進出で経済的な力関係は変化しているかもしれませんね。でも、その家庭で誰が本当に実権を握っているのか、外からは一概には言えないではないでしょうか。・・・続きを読む
予習なしの出会い
殻を破りたい。破って何にもとらわれない素直な気持ちのまま人を好きになりたい。そんな思い・・・。それは無理。Dr.と冠のつく父と同じ職業なのだからちゃんと"条件"を重視しなければ。そんなためらい・・・。自分自身の思いや感情がもやもやと交錯する。だから、「パーティーに出てみない?」...続きを読む
恋愛=結婚?
「卵が先か鶏が先か」とはよく耳にする問答です。でも私たちアドバイザーにはこんな問答がつきまといます。「経験が人を作るのか人が経験を誘うのか」経験するということをポジティブに考えた先に結婚があった、そんな日常を目の当たりにしていると、どうしてもこの問答が浮かぶのです。恋愛の経験がないので、と恥ずかしそうに言う人が...続きを読む
プロフィールの約束
写真と文字。それだけで出来るだけその人物を表現しなければならない。物ならサイズさえ正確に表示すればおよその形状はわかるけど、人間の場合は身長と体重を表しても筋肉質かそうでないかでも随分と印象は変わるから難しい。それでも、やっぱりこれは太りすぎでしょ、というレベルはあるものだ。彼の写真は意志の強そうな眉毛も凛々しくなかなか好男子に撮れていた。だけどそれが限界だった。...続きを読む
母の想い
僕がどうしていようと世の中は回る。大げさかもしれないけどホントそんな感じ。親父はとても立派。なにせ4人もの子供を養って名門大学にも通わせてそれなりの家に嫁がせた。そして3階建ての立派な家も建てた。お袋は偉そうにする親父にしっかり仕えて、それでいて実は手のひらで転がしている古風なタイプ。世話好き。姉貴3人もそれぞれ僕のことになると喧しい。だから僕は自然と彼女らの世話の対象になり...続きを読む