結婚相談所物語

私のときめき~PART1

フォークで切り分けたケーキを頬張りながら、


友人の口は喋ることをやめない。


彼氏との出会いがいかにドラマチックだったか、


彼氏と会うのにどれだけ緊張するか、


そしてそれがどんなにときめくことなのか、


せわしなく言葉をつなぐ彼女の口元をぼんやりと見ながら、


私は思った。


私は彼に会う時緊張しているだろうか。


彼にときめいているのだろうか。




結婚できるとかできないとか、


そういう感覚はなくて、


いつか結婚するんだろうな、


とその程度にしか思っていなかった。


だけど気がつくと、


こんな話ができる友人も限られてくる年齢になってしまった。


それでもやっぱり"ときめき至上主義"なのである。


私にもお付き合いしている人がいないわけではない。


結婚するならまずお相手を見つけなきゃ、


ということで結婚相談所で紹介してもらい、


今はその人とデートを重ねている。


どうということもない会話をして食事をして、


それで程々に楽しい。


だけど会うたびに緊張しているかと言えばそんなことはない。


ときめいているかと言えばそれもきっとない。


決していやではないけれど焦がれる恋という感覚はない。


ケーキを食べ終わってもやめそうにない友人の恋話を聞きながら、


私の気持ちは一体何だろうと考えていた。


続く


大阪(事務局) マリッジコンサルタント 山名