結婚相談所物語

弾む心(母の思い)2

弾んでいた心がついに踊り出した、


今日はそんな心持ちでございます。


ご報告申し上げます。


昨日、あちらのご両親様もお揃いで、両家でお食事をしました。


顔合わせということですが、


息子の結婚を前提とした、という意味をもったこのような機会に


私たち夫婦が臨めるとは、


なんと有り難いことでしょう。


お陰様でつつがなく会食を終え、


家に戻りましてからは、


やっとここまできたという安心感が湧き上がり、


私ども夫婦、留守番をしてくれた姑共々感無量の思いでございます。


お嬢さんは、私と同じ医療関係のお仕事をされていらっしゃるので、


ご両親様も、私がずっと働いてきたことに


ご理解を示してくださいました。


息子の空白の八年についても、


それがあっての今なのではないですか、


と何とも慈悲深いお言葉をいただき、


私は涙が落ちるのをこらえるのがやっとでした。


「お母さんに孫を取り上げてもらえたらいいですな」


とあちらのご主人様が仰った時には、


そのようなことは思ってもおりませんでしたので、


ついに目頭を押さえざるを得ませんでした。


息子の、あのように神妙な、


それでいて喜びをかみしめているような表情を見るのも、


初めてかもしれません。


それもこれもスタッフの皆様の温かい応援があればこそと、


心より感謝しております。


今日は取り急ぎ、


ご報告とともにお礼申し上げたくペンをとりました。


失礼いたします。



先日、息子夫婦がそちらに訪問した際には、


お祝いの品を頂きましてありがとうございました。


また昨日は、


訪問時に撮影していただいた記念写真を送っていただき、


心温まるご配慮に感謝申し上げます。


この写真を眺めておりますと、


これまでの様々なことが頭をよぎり、


つい感傷に浸ってしまいました。


四年にも及ぶお嫁さん探しでしたが、


特に息子が全然興味を示さなかった初めの頃は、


どうなるかと思っておりましたが、


過ぎてしまえばあっという間であったようにも思えます。


息子には、


なぜ初めはあんなだったの?と


尋ねたい気持ちもありますが、


もうよしておきましょう。


この幸せは自分一人では手に入っていなかった、


ということは、


息子が一番実感しておりますでしょうから。



皆さんと一緒に写っている二人は本当にいい顔をしていますね。


先ほど息子に見せますと、


「二人の写真を撮りますよと言われたから、


だったらスタッフの皆さんも一緒に撮りましょうと言ったんだ。


メッセージを書いてと言われても、


ありがとうございましたとしか書けなかったし、


短くて申し訳なかったから、


せめてみんなで記念写真撮りたかったんだ。」と申しておりました。



いよいよ来月から新生活のスタートです。


式はもう少し先ですので、


まだまだ親としてしての役目は続いてまいります。


その役目ができることを幸せに感じ、


若夫婦を応援してまいります。


私の心も少しは落ち着きを取り戻しました。


今はしみじみ、


この親の務めを果たせる幸せを噛みしめております。


噛みしめる喜びがある、


それもこれもお世話くださった皆様方のお蔭でございます。


心より御礼申し上げます。


どうぞこれからもご健康に留意され、


益々のご活躍、ご発展をお祈り申し上げます。


本当にありがとうございました。


愚息の母より


マリッジ・コンサルタント 山名 友子