9月の祝日に、謙治と絵梨子の結納がとり行われることになった。
その数週間前に、今度はエムロードに絵梨子がやってきた。
「優子さん、ちょっとご相談があるんです」
「ごたごたし始めてきましたか」
優子は大げさに明るく言った。
絵梨子は驚いてその顔をまじまじ見た。
「なんでわかるんですか」
「世の常よ」
優子は腕を組んで、老眼鏡を鼻にずらした。
その表情にちょっと笑いそうになりながら、絵梨子は席についた。
「うちは田舎なので、何かにつけておおげさなんです。私、もうこんな年齢だし、結婚できるだけでもありがたいのに。結納の金額とか、指輪のこととか、いちいち親に言われて。披露宴だってね、うちの父親の関係や親類の数が圧倒的に多いから、うちが出すのが当然だと思うんですよ、私は。それは両親もわかっているんだけど『あまりにもうちばっかり』って、何かにつけて嫌味を言われて」
絵梨子は悔しそうに顔をあげ、肩でハアッとため息をついた。
その話は優子の想定内だった。メガネをはずして机の上に置くと、落ち着いて絵梨子に話し始めた。
「絵梨子さん。謙治さんとどうしても結婚したいですよね」
何を今さらと言う顔で、絵梨子は言った。
「もちろんです」
「じゃあ、これから私の言うようにしてもらえますか」
「どうしたらいいんですか」
優子はにやりと笑った。
「ちょっと作戦があるの」。
エムロードでは、たくさんの方が幸せにご結婚されています。
大阪、京都、神戸、関西でご結婚、婚活をお考えのあなた
まずは、資料をご請求ください。
お電話ならフリーダイヤル:0120-4122-46まで
メールでの資料請求はこちらから