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《7》 口を出す父親

 

 河西行宏と神蔵頼子のお見合いの日。

 

 エムローでは、優子のアシスタントの郁子が双方の親からの電話をとっていた。

 

「優子さん。河西さんと神蔵さんと、両方とも親御さんからお電話がありました」

 

「用件は?」

 

「河西さんのほうはお母様で、よろしくお願いします、と。神蔵さんのほうは...

 

「神蔵さんのほうは? お母様?」

 

「いいえ。お父様でした。ちょっと何か相手の年収を確認されていたりして。あと、家があるのかとか、聞いてこられました」

 

... 」

 

 優子はちょっと胸の中にざわつくものを感じた。

 

 そんなふうに、今までも頼子の父親は何かと娘の縁談に口をはさんできたのかもしれない。

 

「わかりました。ありがとう」

 

「大丈夫ですかね」

 

「本人どうしがどう思うかよ、まずは」

 

 少し心配そうだった郁子は、優子の言葉ににっこりした。

 

「優子さんマジック、期待してまあす」

 

 ほわんとした声でそう言われると、優子も少し心が和んだ。


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